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【梅雨や夏場の運動不足を解消】ワンちゃん思いの ドッグランの作り方!



「梅雨は雨の日が多いせいで犬をなかなか散歩に連れて行ってあげられない」

「夏場に熱した鉄板のようなアスファルトの上を散歩させるのはかわいそうだ」


夏はワンちゃんの散歩が難しい季節です。 とはいえ、ワンちゃんのストレス発散に散歩は欠かすことができません。 できることならどんな天候の日でも気持ち良く散歩に連れて行ってあげたいものです。

そんなときにあったら便利なのがドッグランです。 芝生の上ならどんな猛暑の日でも足をやけどすることもありませんし、梅雨時でも雨が途切れた合間に手近で運動させてあげることもできます。

ドッグランの作り方について取材しました。



ドッグランを作る上でまず重要なのがどんな地面にするかです。 ワンちゃんは足腰や股関節を傷めやすい動物ですので、できるだけ負担の少ない地面を選ばなければなりません。

一般的なのは芝生を敷き詰めて作るドッグランです。 実際に歩いてみるとよくわかりますが、芝生は非常にクッション性が高いため、ワンちゃんの足腰や股関節にかかる負担をかなり軽減してくれます。 走り回って転んでしまっても、芝生であれば大きなケガをすることはまずありません。

また、これは芝生に限ったことではありませんが、植物は太陽の熱を吸収する働きがあります。 従って夏場であっても地面がそれほど熱くならず、ワンちゃんが足の裏をやけどするのを防いでくれます。 芝生の施工は少々手間がかかります。 いったん地面に生えている雑草等をすべて除去し、軽く掘り起こした後、平らにならします。

このとき絶対にやってはいけないのが雑草を取り除くのに除草剤を使用することです。

除草剤を使用すると地面から 雑草はキレイになくなりますが、最低でも数カ月間を置いてからでないと芝生が育たなくなってしまいます。

さて、地面をきれいにならしたらホームセンターなどで売っている芝生のシートを敷き詰めていきます。 敷き方は、一定間隔で隙間をあけながら敷いていく方法と、 隙間なく敷き詰めていく方法がありますが、どちらが良いということはないのでお好きな方法を選んでください。 あえて言うとすると、隙間を空けて敷いていく方が芝生シートをより多く使うことになります。 芝生のシートを敷き終わったら、全体に目砂もしくは目土を薄くまいて、トンボなどを使ってならしてください。 最後にたっぷり水まきして終わりです。 芝生がしっかり根付くまでには最低でも2、3カ月はかかりますのですぐにワンちゃ んを走り回せることはできませんが、秋には立派なドッグランに仕上がります。 「芝にしたいけれど施工や手入れの手間を考えると...」 という方には人工芝がおススメです。 クッション性がある点は天然芝と変わりませんが、人工芝と違って土がないため走り回ってもそれほど足が汚れません。 また、施工も簡単です。 天然芝のときと同様、まずは地面をキレイにならしたら、 あとは人工芝を敷き詰めていくだけ。 仕上げに目砂や水をまく必要はありません。

あえてデメリットを挙げるとすると、天然芝よりも初期コストが高く、また太陽の熱を吸収する機能がないことです。天然と人工、どちらを選ぶかは施主さんのお好み次第ということになります。

できるだけワンちゃんの足腰や股関節にかかる負担を軽減したいという方には、 ウッドチップのドッグランがおススメです。 太陽の光が地面に届くのを遮ってくれるため、雑草も生えにくくなります。

「施工時に、芝生のときほどしっかり地面をならす必要がない点も魅力です。もちろん、雑草などはしっかり取り除いておかなければなりませんが、その際に除草剤を使っても問題ありません。ただし、ワンちゃんが走り回るわけですから、除草剤を使用する場合はワンちゃんに害のない天然素材のものを選ぶようにしましょう。

欠点を挙げるとすると、ウッドチップは経年で劣化して割れる恐れがある点です。

万が一、割れた破片がワンちゃんの肉球に刺さったら大変です。 事故を防ぐために、 一定の周期でウッドチップを入れ替えるなどの対応が求められます。

たまにタイルやコンクリート製のドッグランも見かけますが、ワンちゃんへの足腰への負担を考えると正直お勧めできません。

ただし、高齢で散歩は歩くだけというワ ンちゃんの場合は足を滑らせる危険性がない分、かえってタイルやコンクリート製のドッグランの方が良いかもしれません。


どんな地面のドッグランにするかはワンちゃんの健康状態等も含めて検討するようにしてください。 ◆『住生活新聞』2021年7月号(061号)より

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