新型コロナウイルスの大流行に伴い、テレワークや在宅勤務を推奨する企業が増えています。
しかし一方で、
「テレワークするように指示されたものの自宅に集中して仕事をするスペースがなくて困っている」
という声もあります。
そんな方々のために話題のテレワークリフォームについてまとめました。
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「テレワークしたくてもできない」
会社からの指示で自宅で仕事をすることになったものの、実際、現代の住宅事情を考えると、家に自分の書斎があるという方はなかなかいないのではないでしょうか?
「リビングやダイニングでやればいいじゃないか」
という方もいるかもしれませんが、小さなお子さんがいるご家庭ではその環境では仕事に集中できません。
そもそも資料やパソコンを置くスペースを確保するのも大変です。
そんな方々から今大きな注目を集めているのが「テレワークリフォーム」 です。
リビングの一角、階段下のデッドスペース、ウォークインクローゼッ トの中など、ちょっとしたスペースを活用して仕事の専用のスペースを作ろうというものです。
実例を見ていきましょう。
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ケース①リビングダイニングの一角に増設
最も手軽で、しかも少ない予算でできるのがリビングダイニングの一角にデスクを作り付ける方法です。
工務店に頼むのもいいですし、時間に 余裕があるのであればホームセンターなどで材料を買ってきて手作りしても良いかもしれません。
ただし、コンセントが必要な場合は専門的な工事が必要になりますので、きちんとプロに頼んでください。
また、会議のときなどに部屋の様子を見られたくないという方は、パーティーションなどを用意しておくと良いでしょう。
家族の共用スペースに近いので、仕事用としてだけでなく、お子さんの勉強机代わりや、アイロンがけや裁縫などの家事をするためのスペースとしても使えるので非常に便利です。
自分で作る場合、かかる費用は2~3万円もあれば十分。
業者に頼めば10万~15万円前後でかなりしっかりしたものができます。
ケース②ウォークインクローゼットの活用
最近はウォークインクローゼットを備えた家が増えていますが、スペー スに余裕があるのであれば、思い切って中にデスクを造作してしまうのもよいかもしれません。
これであれば、居住スペースを犠牲にしなくて済みます。
デスクを増設するだけなら費用もそれほど掛かりません。
クローゼットの扉を閉めれば 個室になりますので、仕事に集中できますし、オンライン会議を行う際も部屋の様子がカメラ越しに映らないのでとても便利です。
唯一、難点を挙げるとしたらコンセントがないことです。
延長コードで 外から引く手もありますが、それだと扉を完全に閉めることができません。
どうしてもという場合には、工務店に頼んでコンセントを増設してもらいましょう。
ケース③階段下のデッドスペースを活用
階段下のデッドスペースをどう生かすべきか悩んでいる方は意外と多い のではないでしょうか?
椅子を置けるほどの高さがなくてもローテーブルを設置すればそのまま仕事場としてつかえます。
ある程度奥行きがあるの であればパーティションやカーテンなどを取り付けて半個室のような状態にしても面白いかもしれません。
ケース④本棚を壁代わりにしてリビングの一角を書斎化
リビングの広さに余裕があるご家庭は思い切って大きめの本棚などを使って空間を区切り、半個室の書斎を作ってみてはいかがでしょうか。
本棚を壁として利用するので、必要が無くなればすぐに撤去することもできます。
ここで紹介した方法以外にも、使っていない押入れを机として使ったり、 マンションであれば構造柱を壁代わりに利用して書斎化するなど、やり方 はいくらでも考えられます。 ◆『住生活新聞』2021年2月号(056号)より 住まいや生活に関するお困り事は「ミヤハウグループ」にご相談ください。
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