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テレワークなどで自宅にいる時間が増えたのを機にペットを飼う人が増えています。
しかし、ペットとの暮らしを想定していない家にいきなり犬や猫などを迎えても、
快適に過ごすことはできません。
飼い主ともども快適な生活を送るためにはペットの生活習慣などに配慮した空間づくりが必要です。
今回は、猫と快適に暮らすためのリフォームについて事例を交えながら解説します。
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「コロナ禍で在宅時間が増えたため、以前から飼いたかった猫を飼い始めました。
猫を迎えるにあたり、ペットリフォームをしました」
こう話すのは神奈川県大和市にお住まいの大垣努さん・真奈さんご夫妻です。
お二人が自宅マンションを購入したのは2000年。2年以上がたち、そろそろあちこちの傷みも目立つようになっていたことから、猫を飼ったのを機に、約400万円をかけて大がかりなリフォームを行いました。
リフォームをする上で最も意識したのは猫の習性とのこと。
以前は家の外と中を自由に行き来させているご家庭が多くありましたが、最近は室内だけで飼うのが主流。
大垣さん夫妻も基本的に家の中で飼おうと考えていたため、猫が過ごしやすいようにさまざまな工夫を凝らしたいと考えたそうです。
まずはニオイ対策です。といっても、猫は犬ほど体臭は強くありませんが、
まったくないわけではありません。普段、猫に接する機会があまりない人なら、
家の中に一歩足を踏み入れただけで、猫のニオイに気付きます。
大垣さん夫妻は月に1、2度のペースで自宅に友人たちを招いて食事会をするため、
ニオイ対策は必須。
そこで部屋の中に猫のニオイが充満しな いように、ニオイを吸着する壁紙を施工しました。
壁には腰高のパネルも取り付けました。
これは、猫が爪研ぎをして壁紙が破れてしまうのを防ぐためです。
パネルは傷ついてしまいますが、少々のキズなら補修することができます。
そもそも比較的表面の硬いものを選んでいるため、ちょっとやそっとのことでボロボロになったりはしません。
また、排泄物のニオイ対策も行いました。猫は基本的に、しつけをしっかりすればちゃんと
トイレでオシッコやウンチをしてくれます。
しかし、それでもニオイはします。猫の排泄物のニオイは思っている以上に強いため、
すぐに家の中に広がります。
そこで、トイレを置く場所の近くに換気扇を設置しました。換気扇が近くにあるかないかだけで、
ニオイの広がりはだいぶ変わります。
猫が家の中を自由に行き来できるように、屋内のすべての扉に小さな猫専用出入口を設置。
これで、わざわざ扉を開けてあげなくても、猫ちゃんを呼び寄せることができるようになりました。
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さて、大垣さんたちが一番こだわったのはキャットタワーとキャットウォークだそうです。
猫は本能的に高いところを好む動物です。
身を守ったり獲物を狙う上で、高いところは何かと都合が良いのでしょう。
屋内で猫を飼うのであれば、本格的なキャットタワーやキャットウォークまでいかないにしても、
少なくとも高い場所に落ち着けるスペースを作ってやる必要があります。
そうでないと、猫がストレスをため込んでしまうことがあります。
大垣さん宅のキャットタワーは、猫が乗っても倒れたりすることがないよう、
壁にしっかり固定しました。ステップも猫が足を滑らせない素材のものを選びました。
また、キャットウォークは、他の部屋に比べて少しだけ天井が高いリビングに設置。
壁際にすることで、人が歩いても邪魔にならないように工夫しました。
「よほど落ち着くのか、日中はいつもキャットウォークにいてなかなか下に降りてきてくれません。
我々としてはそれを眺めているだけでも癒されるのですが、本音はやっぱり撫でたり、
一緒に遊んだりしたいです。居心地が良すぎるのも問題だなと思いました(笑)」
自分達が快適だと思っても、犬や猫が同じように快適だと感じてくれるとは限りません。
ペットたちにも快適に過ごしてもらいたいと考えるのであれば、ペットの習性を踏まえて
家をリフォームしてやる必要があります。
ペットのための快適な家づくりに関するご相談はお近くの全国優良リフォーム会員まで。