1. はじめに
前回は、リフォームプランの立て方と注意点について解説しました。今回は、具体的なリフォーム事例を紹介しながら、リフォームで失敗しないためのポイントについて詳しく解説します。
2. 成功するリフォーム事例
ここからは、実際に行われたリフォームの事例をいくつか紹介します。
事例1:断熱性能と静音性の向上
築40年のマンションで、断熱性能と静音性の向上を目的としたリフォームが行われました。窓の二重サッシ化により、断熱性能が大幅に向上しました。また、単窓から二重サッシの窓へ変更することで外気の侵入を防ぐことが騒音の侵入も防ぐことになり、結果的に静音性の向上につながりました。
事例2:設備の全面更新
築30年以上が経過した住宅で、キッチン、バスルーム、トイレなどの設備を最新のものに交換するリフォームが行われました。最新の設備により、使い勝手とデザイン性が大幅に向上、バスルームが最新のものに変わったことで気密性と断熱性もアップし冬場のヒートショックリスクが軽減され、住み心地が大きく改善されました。
事例3:間取りの変更と内装の刷新
築25年のマンションで、間取りの変更と内装の刷新を行うリフォームが実施されました。リビングを広げるための間仕切りの撤去や、壁紙やフローリングの張替え、エアコンの配線・配管類を壁へ埋め込むことにより、広々とした明るい空間が実現しました。
3. 成功するためのポイント
これらの事例からわかるように、成功するリフォームにはいくつかのポイントがあります。
目的を明確にする:着工前にしっかりとリフォームの目的を明確にし、それに基づいたプランを策定することが重要です。
プロの意見を取り入れる:専門家の意見を取り入れることで、より効果的なリフォームが実現できます。特に耐震補強や断熱対策などは、専門家のアドバイスが不可欠です。大工や内装業・電気工事士など専門的な仕事の経験がない状態での自己判断でリフォームを行うのは失敗のリスクが高まります。
適切な予算を確保する:予算に余裕を持たせ、必要な箇所にしっかりと投資することが大切です。よくある事例が「費用を削りすぎた結果 、耐久性が低い材料ばかりで仕上げることになり、10年も経たないうちに追加でリフォームが必要となり、後で後悔した」という話が 多いです。
品質の高い材料を選ぶ:ポイント3.とも共通することですが、リフォームには品質の高い材料を選ぶことが重要です。長持ちする材料を使うことで、長期的なコストを抑えることができます。安物買いの銭失いには気をつけましょう。
工事の進行状況を定期的に確認する:工事の進行状況を定期的に確認し、計画通りに進んでいるかチェックします。不明点や問題があれば、早めに対処することが重要です。任せっぱなしで工事が終わってみたら施主と工事業者に認識にズレがあったなんていうこともリフォーム工事ではありがちな話です。
4. リフォーム後のメンテナンス
リフォームが完了した後も、定期的なメンテナンスが必要です。特に、設備や構造に関するメンテナンスは、長く快適に住むために欠かせません。
設備の点検:定期的に設備の点検を行い、異常がないか確認します。必要に応じて早めに修理や交換を行いましょう。必要に応じて設備の交換時期を明記しておくと良いかと思います。
建物の外部点検:外壁や屋根など、建物の外部も定期的に点検し、劣化や損傷がないか確認します。可能であれば信頼できる業者を見つけておくと安心して点検をお願いできます。(急に飛び込みで営業に来た好青年の業者に任せたらボッタクリの被害にあった…という事例もあります)
清掃と管理:マンションの場合は共用部分の清掃や管理も重要です。管理組合と協力して、建物全体の維持管理に努めましょう。
5. まとめ
築年数が古くなった分譲マンションや住宅のリフォームは、安全性、快適性、資産価値を維持するために非常に重要です。失敗しないためには、目的を明確にし、適切な予算を設定し、信頼できる業者を選び、品質の高い材料を使用することが大切です。
また、リフォーム後のメンテナンスも忘れずに行いましょう。
これで3回にわたってお届けしたシリーズは終了です。築年数が古くなった分譲マンション・住宅のリフォームに関する情報が、皆様の参考になれば幸いです。
戸建住宅・分譲マンション問わず、リフォームのご相談はミヤハウグループまでお気軽にお問合せください。
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