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【今こそやろう空室対策】新型コロナ対応で人気爆発の空気清浄機!

今年は新型コロナウイルスの影響もあって繁忙期に入居を決めきれなかったという方が多いのではないでしょうか。 混乱は予想以上に長引いているため、夏の間も部屋が埋まる可能性は低いでしょう。 しかし、だからといって何もせずにただ手をこまねいていては意味がありません。

この時間を活かして周りの物件との差別化を図ってみませんか? 夏の空室対策を取材しました。 ==========

「思い切って空気清浄機能の付いたエアコンに入れ替えました。これで来年の繁忙期対策は万全です」 都内に築30年、総戸数24戸の賃貸マンションを所有する中島勝史オー ナーは7月、全室に空気洗浄機能の付いた最新式のエアコンを導入しました。 中島オーナーの物件は、駅に近い好立地にあるおかげで、昨年まで築年数が古い割に比較的高い入居率を維持してきました。 毎年7、8戸の退去があるものの、繁忙期中には満室になっていたそうです。 しかし、今年は例年のように事がうまく運びませんでした。 退去数は例年並みの7戸、 それに対し新規で入居が決まったのはわずか1戸だけでした。

新型コロナウイルスの影響が大きかった。そもそも内見申し込み自体が例年の5分の1くらいしかありませんでしたからね...」 空室が埋まらなかったのは中島オーナーの物件だけではありません。 地元の管理会社の社長は、 「どこの物件も退去者数の1割か2割くらいしか入居が決まりませんでした。この辺りは社会人が多いから企業が採用 や転勤を控えるとその影響がもろに出てしまうんです」 と話します。

どうやら状況は予想以上に深刻なようでした。

コロナ騒動が収束するまでは、状況の改善は期待できそうにありません。 とはいえ、何もせずにじっとしていたのでは再び人の動きが活発になったときに波に乗り遅れてしまうかもしれません。 中島オーナーは、今の状況だからこそ改めて物件の問題点を洗い直そうと考えました。

「どの物件も少ないなりに入居はあった。ということは、その方たち全員 がうちの物件に住みたいと思うような付加価値を付ければ良い」 非常に前向きな発想です。 どうすれば周りの物件と差を付けることができるのか、中島オーナーは早速、調査を始めました。 入居促進に役立つ設備といえば、多くの方が「入居者無料インターネッ ト」「防犯カメラ」「温水機能付き便座」「宅配ロッカー」などを頭に思い浮かべると思います。 中島オーナーもこれらの設備はすでに導入しているため、もうワンランク上の設備で差別化を図ることにしました。

選んだのはエアコンでした。 エアコンといってもただのエアコンではありません。 空気清浄機能の付いた最新式のエアコンです。

今回のコロナ騒動を機に空気洗浄機の需要が一気に増えたことはみなさんもご存知だと思います。 中島オーナーはこれに目を付けたわけですが、ただ空気洗浄機を部屋に置くだけではつま らないと考えました。 「うちの物件の部屋は決して広いわけではありません。空気洗浄機を置いて部屋が狭くなることは避けたかった」 かくして、中島オーナーは入居中の部屋も含めて全住戸に最新式のエアコンを導入しました。

設置が完了するとともにその旨を書き込んで入居募集チラシを作り、地元の仲介会社に配布しました。 すると、来年の繁忙期に備えた対策だったにもかかわらず、すぐに2件の内見申し込みが入り、両方とも契約が決まったそうです。 「契約時にお話を伺ったところ、こちらの思惑通り空気洗浄機能の付いたエアコンが入居の決め手になったそうです。空気洗浄機も良いものだと平気で5万円とかしますから、最初からついているのはありがたいとのことでした」

全室に導入したため初期投資はそれなりにかかったそうですが、退去を抑制できれば決して高い買い物ではないとのこと。 「1件退去が出れば、新しい入居者を募集するために原状回復やら広告費やらですぐに10万円、20万円が飛んでいってしまいます。それを考えた らエアコン1台は決して高い投資ではありません」 コロナ騒動は個人の努力でどうこうできるものではありません。 ならばこの状況を活かして、みなさんも今のうちに次の繁忙期に備えた対策を講じてみてはいかがでしょうか。 ◆『住生活新聞』2020年9月号(051号)より

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