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【マル得リフォーム】冬暖かく、夏に涼しいのに電気代が安くなる!?




「ここのところ冬の寒さが厳しいから、家の中が暖かくなるようにリフォームしたい」 「光熱費が高くて大変。少しでも安くする方法はないかしら」

暖房効果を高めるためには、断熱工事が不可欠です。

しかし、壁や床、 天井などに断熱材を入れる工事は大掛かりで、お金も時間もかかります。 結局、「予算的に合わない」と諦めてしまっている方も多いのではないで しょうか? そんなみなさんに朗報です。 なんと、床や壁を剥がすといった大掛かりな工事は一切不要。

通常の外壁塗装だけで、夏に涼しく冬は暖かい家を実現する優れた塗料があるのをご存知でしょうか?

塗料を開発・販売 するSG化学(東京都中央区)の清水雅昭社長に話を伺ってきました。



「ルミナスター」と呼ばれるこの塗料は、熱を反射する機能をもつ遮熱塗料の一つです。 遮熱塗料自体は決して珍しいものではなく、大手をはじめ、ほとんどの塗料メーカーが取り扱っていますが、「ルミナスター」は 他の遮熱塗料にない優れた特徴を持っています。 その一つが高い反射率です。

清水社長によると、一般的な遮熱塗料の反射率が40~60%であ るのに対し、「ルミナスター」の反射率はなんと92.7%と抜きんでています。 夏場は屋根や壁を伝って侵入する熱で、家の中が蒸し風呂状態になりますが、「ルミナスター」ならそれもかなり和らいでくれそうです。 もう一つ、大きな特徴があります。

実はこの塗料には、中空アクリルビー ズと呼ばれる特殊な球体が含まれています。 この球体には熱を伝わりづらくする性質があり、夏場は反射しきれなかった熱が屋内に侵入するのを防ぎます。 逆に冬は、暖房器具で温められた室内の空気を室内にしっかり閉じ込めます。

つまり、遮熱性能と中空ルビーズアクリの断熱性能の二重の壁で、熱の出入りをシャットアウトするというわけです。

「セラミックやガラスのビーズを入れて断熱性能を高めている塗料もありますが、それだとどうしても球体が割れてしまうため、施工性に問題が残ります。中空アクリルビーズは割れにくく、粘度も出しやすいので、塗料に は最適です」(清水社長) 実際、「ルミナスター」は他の遮熱塗料と比べてどれだけ優れた性能をもっているのでしょうか。

同社が行った性能比較検査(上図)を見てみましょう。0.3mmの鋼板に、代表的な遮熱塗料9種と「ルミナスター」を塗布して90Wのランプを照射したところ、7分後にその9種は70°C前後まで 温度が上昇したのに対し、「ルミナスター」だけは55℃前後までしか上昇しませんでした。 驚くことに、最大で20℃近くの差が出るということが分かりました。 これを室内温度で考えると、おそらく3~4℃くらいは違ってくるそうです。 最後に、屋根や壁に「ルミナスター」を塗布することで、どれだけの省エネ効果が得られるのかについて聞いてみました。

福島県白河市にある広さ4千m2のスーパーマーケットでは、2018年7月1日~8月25日までの主メーターによる合計電気使用量が23万5703kWhだったのに対し、2019年7月1日~8月25日では22万2495kWhという結果が出ました。 その差は1万3208kWhで、金額にして22万4536円も削減できた計算になります(1kWhあたり17円で算出)。 空調に限っては、 2万4267.7kWhから1万4407.9kWhまで減らすことができました。

他店 では昨対94%の電気代がかかっていたことを考えると、天候による影響は非常に小さく、ほとんどが「ルミナスター」を施工したことによるものだということが分かります。 規模の大きい建物ほど、得られる効果も大きくなりますが、一般的な住宅でも例えば夏の消費電力を約30%削減することができます。 高性能な分、他の遮熱塗料と比べても、値段はほとんど変わりません。

ですから、削減される電気代を考えればトータル的には「ルミナスター」の方がお得です。 みなさんもこの機会、「塗料を使った省エネリフォーム」 を検討してみてはいかがでしょうか。 ◆『住生活新聞』2019年12月号(042号)より

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