古い実家を快適空間にするためには!?
「居住スペースのみのスマートリフォーム」とは!?(前回の続き)
ミヤハウ-メディア所属ライターの上野です。引き続き、宮崎ハウジングの宮崎社長にお話しを伺います。 さて
前回ですが、家の中に快適空間のワンルームを作るという提案をお話されましたが、具体的にどのような内容でしょうか?
まずご高齢の方というのは、家の中であちこち動かない。 そりゃ俺だって無駄に動きたくないわな。腰も痛いし、膝も痛い。 できれば自分の生活圏内を全てなるだけ手の届く距離に収めたい。
それはもう私だってそれが理想ですね。
もう子供も既に家にいないし、もし配偶者だってもう亡くなって一人暮らしをしていると。それでも身体は割と元気で日常も問題ないし、頭もしっかりしとりますと。 まぁだから不便な古民家でもどうにか生活できとるんだろうやけどな。でもやっぱりしんどかよ。
家の中の段差でけつまずいてすっころんだら、当たりが悪かったら入院してもう出てこれんかんしれん。
寒い冬に風呂場で倒れる高齢者も多かよね。
住み慣れた我が家が一番とはいえ、それでもリスクは多いということですね。
そこよ。それでも住み慣れた我が家がやっぱり一番なわけたいな。
それでも子供がうちは危なかけん良か特老のあっけんいきなっせ!て言うても、家が違うけんなかなか寝きらんたい。寝切らんけん余計寿命ば減らしたらなにんならんたい。 生活を移るのは並大抵な話ではないと。 そこで私が相談を受けたらこう言うとです。
「もう身体が動かんていうならまだしも、身体が元気ならそのまま家におってよかよと。でも全面リフォームとか無駄銭だけん、我が生活するスペースだけばっちり作ればよーなかね?」と。
古民家の中に快適な住環境のワンルームを作る!
外観はもうそのままでよかでしょ。
親族以外に特に誰もこんけんな。どっかの部屋の壁がおろいかとか、その部屋はもう使わんで物置にすればよか。
それよりも玄関から上がって1階の奥に、しっかり断熱材を施した四方の壁や床を作ってみんね。
新しいワンルームスペースのアパートの部屋みたいに作ったらどぎゃんねと。
慣れ親しんだ家はそのままで、そこに最新の部屋を追加すると?
昔の家だっけん梁や柱は流石にしっかりしとっとたい。そやんとは壊すのももったいなか。
家を全部壊すわけじゃないけん、馴染んだ風景はそのままで、高齢者の生活環境を部屋にぎゅ!っと集約しましょうと。
いわゆる特老ホームの1部屋を実家内に作ってしまうのですね。ある種、目から鱗の新しい発想ですね。
全面リフォームして家がピカピカになったって、中の生活とは関係よね。よっぽど大富豪でもなけりゃ、そこに金使う必要はなか! この世の中どぎゃんなるかわからんけん、金は我が生きとるぎりぎりまで残しておかんとな。 それよりも新しく快適な生活空間を作って、その部屋に水回りも全部寄せたらよか。
自分か夫婦のみで十分な小さなキッチンなら安くつくし、風呂もそなん浸からんでよかならシャワー室のみ作ればええたい。
風呂入る時はデイサービス先でゆっくり入りなっせ。まぁそれならシャワーも不要かもな。
頻度が少ないものは大胆に削っていいと。
まずは良質な断熱材の壁と床! 夏も涼しく冬は暖かいは実現可能だけん!
部屋の照明も最新のを入れる。金掛けるならそやんとに掛けんばね。それでも少なか額たい。
実家の中に新たなアパート風の部屋を作るという大胆な発想。
これはもしかしたら今後の空き家問題の解決に繋がるのではないかとも思えますね!
=========== 次回は、実際の「S家」さんの施工前・施工後のビフォー、アフターの写真を観ながら解説をしていきたいと思います。(第3話)をお楽しみに! ===========
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